不眠症患者はうつ病になりやすい?

不眠
不眠の中でも入眠障害を抱えている人は、眠る前にいろいろなことを考えていると思います。

明日はあれしなきゃ
あの仕事を3日以内までに終わらせなきゃ
なんでこんなにも眠れないのか
人間関係をどうしていけばいいのか

と明日や明後日に起こること、これから起きることへの不安や緊張、眠れない自分へのイライラなど感じているなど、まさに考えていることは十人十色です。

実は、このようなシチュエーションが起因して、うつ病を発症したり、再発してしまったりする場合があります。

今回は、なぜ不眠症がうつ病を発症させる原因となり得るのかを紹介していきます。

うつ病になる可能性は40倍?!

うつ病
不眠症の人は、通常の人がうつ病になる確率よりも40倍以上、うつ病を発症しやすいといわれています。
不眠症状を抱えている人は、病状を発症した3年後にはうつ病になるリスクが4倍にもなることをが判明しているほど。
また、1年以上もの間、不眠症状を抱えている場合は、うつ病を発症する可能性が40倍といわれています。

とある研究では、学生時代に不眠症状を経験した人は、その後の私生活でうつ病を発症するリスクが2倍であったといわれており、まさに不眠とうつ病は紙一重な関係にあるといえますね。

不眠症でうつ病を再発するケースも

不眠症状が治ってからうつ病というケースもありますが、人によっては併発してしまう場合も。
つまり、どちらの病気も抱えているということです。

また、不眠が治ったとしてもうつ病の症状は残っていたり、不眠の症状が残っていたりなど完治できるまでに膨大な時間がかかるともいわれているのです。

症状が残ってしまった場合は、症状がない場合に比べてうつ病の再発率が3~6倍にもなるといわれており、不眠症がうつ病を再発させる可能性が高いといわれています。

不眠や寝不足は身体に悪影響を与え続ける

不眠と不安
不眠症が引き起こす病気は、なにもうつ病だけではありません。
日中の強い眠気や疲労感、集中力、注意力の低下、イライラといった活動の質が低下します。
さらに常に寝不足である状態を作り出す不眠症は、将来的な身体への負担も大きくします。

たとえば、眠れないことで太りやすい体質へと様変わりさせます。
「睡眠不足は肥満の大敵」といわれているほど、眠らない人は非常に太りやすい傾向にあります。
米コロンビア大学が2005年に行った研究を紹介します。
32~59歳の男女8,000人を調べたところ、平均7~9時間睡眠の人は肥満になりにくく、睡眠時間4時間をきっている人は肥満率が73%にも及んだのです。
また、5時間睡眠の人も50%にもなっています。
肥満から糖尿病、脂質異常症、高血圧といった生活習慣病を発症する危険性がグッと高まってしまうのです。
こういった生活習慣病は、放置していると動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞、脳卒中といった突然死を招く危険性があり大変怖い病気なのです。

眠れないというだけでこういった死に方はしたくないものですね。

なぜ眠れないだけで肥満体質になってしまうのでしょうか?
それは、食欲ホルモンであるグレリンが関係しています。
身体が起きている状態だと、脳が「まだ働くべきなんだ!」と勘違いしてしまい、働くためのエネルギーを欲するようになります。
その時に食欲ホルモンであるグレリンが一気に放出。
「夜間にお腹がすく」ということがまさにグレリンが放出されてる状態なのです。

起きている時間が長いほど食欲は増し、身体がどんどん太りやすくなるということを覚えておきましょう。

不眠症とうつ病を併発してしまった場合

併発
不眠症とうつ病を発症してしまったと感じた場合や、心当たりがある場合はすぐにでも医療機関へかかってください。

うつ病や不眠症は薬物治療で徐々に改善していくべき病気です。
中には自然治療でがんばる人もいますが、どちらも軽症にはなる可能性はありますが、根治までの時間がかなり長くかかり、最悪症状がぶり返すことも。

自分自身で判断してセルフケアでがんばるのもいいですが、なるべく医療機関にかかったほうがいいといえます。